インドネシアでもすすむ小売の近代化。しかし、現地ではいまなお流通の主役は伝統的流通、農家と商人の駆け引きにある。先進国のみせた歩みとは全く違う経路。近代化の陰で静かに進行していた伝統的流通の発展が通説を覆す。
もくじ情報：序章　パサールから卸売流通へ―問題設定と分析枠組み；第１章　産地流通取引の変容；第２章　伝統的流通における販売契約の適応性；第３章　契約栽培の導入地域における伝統的流通；第４章　卸売市場流通の市場統合；第５章　バザール的な中央卸売市場―流通機能とその展望；第６章　結論

池田　真也(イケダ　シンヤ)
茨城大学農学部助教。１９８４年生まれ。２００８年、東京大学農学部卒業。２０１５年、東北大学大学院農学研究科博士後期課程修了。博士（農学）。九州大学を経て２０１８年より現職。専門・関心は農業経済学、開発経済学、東南アジア地域研究（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）