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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
薮中 三十二(ヤブナカ ミトジ)
元外務省事務次官。1948年大阪府生まれ。大阪大学法学部中退、米コーネル大学卒業。北米局課長時代に日米構造協議を担当。アジア大洋州局長として六ヶ国協議の日本代表を務め、北朝鮮の核や拉致問題の交渉にあたる。2008年には東シナ海油ガス田共同開発合意の成立に尽力。経済・政治担当外務審議官をへて、外務事務次官を2010年に退任し、顧問に就任。現在、大阪大学特任教授、グローバル寺子屋「薮中塾」で若者を指導(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 薮中 三十二(ヤブナカ ミトジ)
元外務省事務次官。1948年大阪府生まれ。大阪大学法学部中退、米コーネル大学卒業。北米局課長時代に日米構造協議を担当。アジア大洋州局長として六ヶ国協議の日本代表を務め、北朝鮮の核や拉致問題の交渉にあたる。2008年には東シナ海油ガス田共同開発合意の成立に尽力。経済・政治担当外務審議官をへて、外務事務次官を2010年に退任し、顧問に就任。現在、大阪大学特任教授、グローバル寺子屋「薮中塾」で若者を指導(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
二〇二七年度から、防衛費をGDPの二%に引き上げることが決定した。これまで年間五・五兆円規模であったものが一一兆円を超え、世界第三位の水準となる。一方で、日本の債務残高はGDP比二六〇%という天文学的な数字となっている。防衛費倍増は本当に「しかたない」ことなのか。外交努力によって戦争を回避することはできないのか。「たとえば、外交交渉によりロシアのウクライナ侵攻を止められた可能性もあったのでは」と、米国や中国、北朝鮮と外交交渉を積み重ねてきた著者はいう。現代史に…(続く)
二〇二七年度から、防衛費をGDPの二%に引き上げることが決定した。これまで年間五・五兆円規模であったものが一一兆円を超え、世界第三位の水準となる。一方で、日本の債務残高はGDP比二六〇%という天文学的な数字となっている。防衛費倍増は本当に「しかたない」ことなのか。外交努力によって戦争を回避することはできないのか。「たとえば、外交交渉によりロシアのウクライナ侵攻を止められた可能性もあったのでは」と、米国や中国、北朝鮮と外交交渉を積み重ねてきた著者はいう。現代史における外交努力の歴史と、現場での豊富な経験に基づいて語る、現実主義の平和外交論!
もくじ情報:第1章 「平和国家・日本」の終焉;第2章 日本の安全保障・近代史を概観する;第3章 避戦のための外交努力;第4章 戦後の日本の歩み―日本国憲法と日本の防衛戦略;第5章 プーチンの侵略を止める手立てはなかったのか;第6章 勃発した中東危機;第7章 日本にとっての安全保障上の脅威;第8章 日本の安全保障に不可欠な三つの取り組み