奄美・沖縄島・宮古…。中国や日本本土との関わりを背景に、独自の文化が花ひらいた南島の豊かさを辿り、民俗文化とは何かを考える。

南島では、本土とは異なった独自の民俗文化が展開していた。奄美・沖縄島・宮古・八重山の豚の飼育、年祝い、祖先祭祀などの習俗を明らかにし、琉球王国から本土復帰後のヤマト化をふまえ、民俗文化とは何かを考える。
もくじ情報：沖縄の民俗（地理と歴史；地域の民俗的歴史　ほか）；１　年祝いにみる擬死と再生（模擬葬式の発見；模擬葬式のとらえかた　ほか）；２　門中と祖先祭祀（近世士族門中の成立；明治以降における門中の普及と変化　ほか）；３　肉食の民俗誌（豚のいる暮らし；肉食の知識と技術　ほか）

古家　信平(フルイエ　シンペイ)
１９５２年、熊本県出身。１９８０年、筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科中退。現在、筑波大学大学院人文社会科学研究科教授