内容紹介：■最近ではスポーツと関係した栄養学にかなりの関心がもたれるようになったが，スポーツの現場では，栄養学の知識の重要性は認識されてはいるものの，科学的に裏づけされた正確な情報が十分に伝わっているとはいえない．　■このような状況を少しでも改善できればと考え，本書では，できるだけ最新の科学論文に基づいて内容を構成した．　■運動による健康増進作用は，運動関係者だけでなく一般の人にも知られているところであるが，健康の維持・増進のためには運動と栄養の両方の情報が有用である．　■本書には，一般の人の健康の維持・増進のためにも配慮した内容も含まれているので，スポーツ関係者以外の一般の人にも活用していただければ幸いである．　■現在のスポーツ栄養学の研究活動はさほど活発とは考えられず，また，この分野の研究者の人数もさほど多いとはいえない．しかし，スポーツに関連した栄養学的情報の需要はますます高くなってきている．　■本書がスポーツ選手の競技力向上のためばかりでなく，一般の人の健康の維持・増進のために，またこの分野にさらに多くの人の関心が集まり，ますますこの分野が発展することを期待する．
もくじ情報：実践編（体づくりと栄養；スタミナと栄養；疲労の予防と回復のための栄養；ダイエットのための栄養と運動；スポーツのための栄養サプリメント；女性のための運動と栄養；トレーニング期と試合期の食事）；基礎編（栄養素とその機能；生体エネルギー代謝；活性酸素と運動・栄養）

下村　吉治(シモムラ　ヨシハル)
１９５３年４月１５日生。１９７２～１９７６年東京教育大学体育学部健康教育学科（栄養学専攻）。１９７６～１９７８年筑波大学大学院体育研究科修士課程（栄養学専攻）。１９７９～１９８３年名古屋大学大学院医学研究科博士課程（生化学専攻）。学位：医学博士（１９８３年名古屋大学）。１９８３～１９８７年名古屋大学医学部助手。この間、１９８６～１９８７年米国インディアナ大学医学部生化学講座に留学。１９８７～１９９２年筑波大学体育科学系講師。１９９２～１９９７年名古屋工業大学工学部助教授。１９９７年５月～名古屋工業大学工学部教授、現在にいたる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）