内容紹介：●最近ではスポーツと関係した栄養学にかなりの関心がもたれるようになったが，スポーツの現場では科学的に裏づけされた正確な情報が十分に伝わっているとはいえない．このような状況を少しでも改善できればと考え，できるだけ最新の科学論文に基づいて内容を構成した。　●本書のモットーは， “Evidence-based Medicine”に因んだ“Evidence-based Nutrition”である。すなわち，科学的に証明された情報を栄養学およびスポーツ栄養学の分野で取り入れ，その実践に活用することが重要と考える。世界の各地で発表される数多の科学論文は，基本的に英語で書かれているため，その情報を入手して理解することは，その分野の専門の研究者でない限り容易なことではない。今回の改訂では，実践編の第１章～第６章に引用した文献を約1．3倍に増やして，それらの文献に基づいた新しい情報を盛り込んだ。　●第１版は2002年に，第２版は2006年に出版したので，４年ごとに改訂していることになる。本書を最初に出版した時からの一貫した思いであるが，本書が一般の人々の健康の維持・増進とスポーツ栄養学分野の発展に寄与することを期待してやまない。
もくじ情報：実践編（体づくりと栄養；スタミナと栄養；疲労の予防と回復のための栄養；ダイエットのための栄養と運動；スポーツのための栄養サプリメント；女性のための運動と栄養；トレーニング期と試合期の食事）；基礎編（栄養素とその機能；生体エネルギー代謝；活性酸素と運動・栄養）；付録　日本人の食事摂取基準（２０１０年版）

下村　吉治(シモムラ　ヨシハル)
１９５３年４月１５日生。１９７２～１９７６年東京教育大学体育学部健康教育学科（栄養学専攻）。１９７６～１９７８年筑波大学大学院体育研究科修士課程（栄養学専攻）。１９７９～１９８３年名古屋大学大学院医学研究科博士課程（生化学専攻）。学位：医学博士（１９８３年　名古屋大学）。１９８３～１９８７年名古屋大学医学部助手。この間、１９８６～１９８７年米国インディアナ大学医学部生化学講座に留学。１９８７～１９９２年筑波大学体育科学系講師（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）