世界最高峰の思想！心的世界の本質解明と歴史根元への思索。哲学の存立根拠を考察しなおし、感官の実際行為と観念作用を寛覚の働きにおいて徹底解明した３０年以上にわたる思想的思索。幻想表出、言語表出、そして心的表出の吉本本質思想３部作の到達世界が、幻想と心的世界との架橋をなす。物と感覚・感官との関わりが、眼の知覚論、身体論、空間的な関係論、時間的な了解論において探究される。この書を了解せずに、政治も経済も歴史も文化も「自分」も語られえない。ヘーゲル、マルクス、フロイトをも超える思想の地平がここにある。
もくじ情報：眼の知覚論（眼の構造；“変形”の構造）；身体論（古典ドイツの身体論について；二、三の現代的身体論について　ほか）；関係論（“関係”とはなにか；“関係”としてみられた自己・他者・世界　ほか）；了解論（了解と時間性；了解の原基　ほか）