内容紹介：小普請組の三代目、直江慶三郎は、役付きになろうという夢はとっくに捨てている無役の旗本。周囲の人々からは、剣の腕があり、頭もいいのに……と、常日頃その才を惜しまれていた。　だが、高利貸しのお寅が宗十郎頭巾に惨殺され、これを目撃した下っ端芸人・泥丸に出会ったことから、運命は一変する。屋敷に戻ると、宗十郎頭巾に身投げを救われた、直参の娘・お縫がいたからだ。彼女を匿い、謎が謎呼ぶ事件の捜索を始めるが、幼なじみの菊枝はお縫の存在に気が気でない。二人の美女の間で慶三郎の心が激しく揺れ動く中、頭巾の意外な正体が明らかに！そして物語は想像を超えた結末を迎える!!　国民的人気作家の名作シリーズ「山手樹一郎傑作選」、第二十六弾!!
小普請組の三代目、直江慶三郎は、役付きになろうという夢はとっくに捨てている無役の旗本。周囲の人々からは、剣の腕があり、頭もいいのに…と、常日頃その才を惜しまれていた。だが、高利貸しのお寅が宗十郎頭巾に惨殺され、これを目撃した下っ端芸人・泥丸に出会ったことから、運命は一変する。屋敷に戻ると、宗十郎頭巾に命を救われた、直参の娘・お縫がいたからだ。彼女を匿い、謎が謎を呼ぶ事件の捜索を始めるが、幼なじみの菊枝はお縫の存在に気が気でない。二人の美女の間で慶三郎の心が激しく揺れ動く中、頭巾の意外な正体が明らかに！そして物語は想像を超えた結末を迎える！！国民的人気作家の名作シリーズ「山手樹一郎傑作選」、第二十六弾！！

山手　樹一郎(ヤマテ　キイチロウ)
１８９９年、栃木県生まれ。編集者を経て文筆生活に入る。１９４０年より新聞連載を始め翌年刊行の『桃太郎侍』が大人気を博し、時代小説家としての地位の不動のものとした。その後も読者を楽しませることに徹した明朗闊達、爽快な作風で国民的人気作家として活躍し、映像化作品も多い。１９７７年勲三等瑞宝章を受章、１９７８年永眠（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）