２月の平昌五輪、３月の全人代の後、中国は北朝鮮に決定的な制裁を加えるといわれています。昨年後半、これについてアメリカのトランプ政権と中国の習近平の密約が交わされたといいます。いったい、どんな制裁が行われるのか。いったい北朝鮮はどうなるのか。アメリカは、日本は、そして朝鮮半島は。現在、中国は金正男の子どもを２人（ひとりではない）囲っています。それはなぜなのか。東京新聞元北京特派員で金正男とホットラインを持っていた五味洋治が、その真実を明らかにします。

戦争へのカウントダウンが始まった。すでに米中の密約は成立した。北朝鮮へミサイル攻撃をするのはアメリカ。北朝鮮の核施設を制圧するのは中国。中国人民解放軍が北朝鮮になだれ込み、金正恩を拘束。親中国政権を打ち立てる。そして、その次に何が起こるのか？
もくじ情報：第１章　米中の極秘協力シナリオ；第２章　朝鮮戦争が育て、中韓国交正常化で壊れた中朝関係；第３章　国際舞台での中国の抵抗と協力；第４章　習近平と金正恩；第５章　北朝鮮は、中国なしで生き残れるか？；第６章　朝鮮半島を中国が支配する日

五味　洋治(ゴミ　ヨウジ)
１９５８年、長野県茅野市生まれ。８２年、早稲田大学第一文学部卒業。８３年に中日新聞社東京本社に入社し、９７年に大韓民国の延世大学校に語学留学。ソウル支局、中国総局勤務を経て、東京新聞編集委員。２０１２年１月に金正男の告白本『父・金正日と私』（文藝春秋）を出版。同書で、第４４回大宅壮一ノンフィクション賞候補となる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）