内容紹介：江戸後期に活躍し、美人画や春画を中心に千枚以上の作品を残した絵師・渓斎英泉の人生を小説にした書き下ろし時代小説。私淑した画狂・葛飾北斎やその娘・お栄と深いつながりを持ち、曲亭馬琴との仕事、はたまた絵師をやめて女郎屋の主人になったりと波乱に富んだ人生を送った渓斎英泉。彼が一生描き続けた女性とはいったい誰だったのか？
思慕する女性の面影を求め続けた男。巨星・葛飾北斎を魂の師と仰ぎ、千数百点もの妖艶で退廃的な美人画を描き残した浮世絵師の波乱に満ちた生涯を活写！

増田　晶文(マスダ　マサフミ)
作家。１９６０年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。人間の「果てなき渇望」を通底テーマに、さまざまなモチーフの作品を発表している。デビュー作『果てなき渇望』で文藝春秋ナンバー・スポーツノンフィクション新人賞および文春ベスト・スポーツノンフィクション第１位を獲得、『フィリピデスの懊悩』（『速すぎたランナー』に改題）で小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）