「セット論」から解き明かす玉製品の起源と変遷、分布、伝播系統―「の」字状垂飾・〓（けつ）状耳飾・玉斧・棒状垂飾、菅玉・小玉・篦状垂飾など遺跡から伴出する玉製品をセットとして捉える視点からその属性の分析を進め、〓（けつ）状耳飾の起源を求めて中国東北地区・ロシア沿海州地域の玉製品に着目する一方、縄文時代早期末～前期初頭における日本列島の玉製品流通広域ネットワークの出現を明らかにする。
もくじ情報：序章　縄文玉製品とはなにか；第１章　縄文玉製品の起源と展開；第２章　縄文玉製品の諸相；第３章　日本列島周辺との対比と研究；終章　縄文文化の中での玉製品の位置づけ；付論　近年の研究動向

川崎　保(カワサキ　タモツ)
１９６５年東京都三鷹市生まれ。１９８２年同志社大学大学院文学研究科博士課程前期修了。２０１８年３月博士（文化史学）。長野県埋蔵文化財センター調査２課長、長野大学非常勤講師（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）