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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
鈴木 智之(スズキ トモユキ)
1962年、東京都生まれ。法政大学社会学部教授。専攻は理論社会学、文化社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 鈴木 智之(スズキ トモユキ)
1962年、東京都生まれ。法政大学社会学部教授。専攻は理論社会学、文化社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
多和田葉子や三浦しをん、北村薫たちが東京の郊外を舞台に描く小説を読み、その町を実際に訪れ、ありふれた風景のなかを一人でゆっくり歩く―。この実践を繰り返すことで、郊外に眠る戦争の残痕や失われた伝統、開発の記憶、人々の生活史をよみがえらせ、「均質な郊外」に別のリアリティーや可能性を浮上させる。
もくじ情報:序章 土地の記憶と物語の力―「郊外」の文学社会学のために;第1章 記憶の説話的媒介―多和田葉子『犬婿入り』と三浦しをん『むかしのはなし』を読む;第2章 越境の場所―『犬婿入り』の「町」を歩く;第3章 「町田」と「まほろ」のあいだ―三浦しをん「まほろ駅前」シリーズの「町」を歩く;第4章 郊外のアースダイバー―長野まゆみ『野川』における自然史的時空間の発見;第5章 記憶の伝い―古井由吉『野川』、あるいは死者たちの来たる道;第6章 この平坦な町で大人になっていくということ―北村薫「円紫さんと私」シリーズの「町」と「路」;終章 記憶の場所としての郊外