「新皇」即位―。皇統を揺るがせ、朝廷に衝撃を与えた平将門の乱。乱の原因を探りつつ、その過程に八幡神や天神など新しい神々が登場する意味や王土王民思想が発現される要因を分析し、反乱の国家史的意義を読み解く。
もくじ情報：「平将門の乱」とはなにか―プロローグ；平氏一族内紛の要因―「女論」か「遺領争い」か；国府襲撃と平将門の政治的地位―「移牒」と「営所」の評価を中心に；「新皇」即位と八幡神・道真の霊；「新皇」即位と王土王民思想；「冥界消息」と蘇生譚の世界；「新皇」将門の国家構想―エピローグ

木村　茂光(キムラ　シゲミツ)
１９４６年、北海道に生まれる。１９７０年、東京都立大学人文学部史学専攻卒業。１９７８年、大阪市立大学大学院文学研究科博士課程国史学専攻単位取得退学。現在、東京学芸大学名誉教授、博士（文学）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）