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出版社名:インスクリプト
出版年月:2017年8月
ISBN:978-4-900997-71-4
509P 22cm
ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション 4/蒸気で動く家
ジュール・ヴェルヌ/〔著〕/荒原邦博/訳 三枝大修/訳
組合員価格 税込
5,148
円
(通常価格 税込 5,720円)
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19世紀のフランスは、三つの偉大な小説連作を生み出した──バルザックの〈人間喜劇〉、ゾラの〈ルーゴン=マッカール叢書〉、そして、ジュール・ヴェルヌの〈驚異の旅〉。このうち、最も紹介が遅れているのがほかならぬ〈驚異の旅〉である。『海底二万里』『地底旅行』『八十日間世界一周』『十五少年漂流記』だけがヴェルヌではない。インド、アメリカ、東欧、北極はもちろん、太陽系をも股にかけて駆けめぐるヴェルヌ的想像力、その知られざる多彩な側面を、同時代の世相や歴史的大事件に取材したアクチュアルな冒険譚から近未来SF、ホフマン流幻想譚まで、初期作品から死後刊行の遺作まで、本シリーズは、〈驚異の旅〉小説群から、選りす…(
続く
)
19世紀のフランスは、三つの偉大な小説連作を生み出した──バルザックの〈人間喜劇〉、ゾラの〈ルーゴン=マッカール叢書〉、そして、ジュール・ヴェルヌの〈驚異の旅〉。このうち、最も紹介が遅れているのがほかならぬ〈驚異の旅〉である。『海底二万里』『地底旅行』『八十日間世界一周』『十五少年漂流記』だけがヴェルヌではない。インド、アメリカ、東欧、北極はもちろん、太陽系をも股にかけて駆けめぐるヴェルヌ的想像力、その知られざる多彩な側面を、同時代の世相や歴史的大事件に取材したアクチュアルな冒険譚から近未来SF、ホフマン流幻想譚まで、初期作品から死後刊行の遺作まで、本シリーズは、〈驚異の旅〉小説群から、選りすぐりの傑作をコレクション、全五巻に分けて刊行する。ほとんどが本邦初訳、最良の訳者による完訳と最新の解説、訳註、エッツェル書店刊行時の挿画を全収録した愛読愛蔵版である。第二回配本の本書は、北インドの大自然を舞台に繰り広げられる冒険と復讐の物語。セポイの叛乱で捕虜を虐殺し合い、あまつさえ、互いの妻を殺し合った宿敵同士、イギリス陸軍士官エドワード・モンローと叛乱軍の首領ナーナー・サーヒブ。叛乱鎮圧後、憂鬱に沈むモンローを励まそうと、友人たちは鋼鉄の象が牽引する豪華客車を用意、インド横断の旅に出る。闇の中を蠢く叛乱軍の残党たち、正気を失い、松明を持って密林をさまよう謎の女性「さまよえる炎」……。旅路の果てに遂に再会した敵同士の運命やいかに。「ヴェルヌのもっとも奇妙な小説」(ジュリアン・グラック)、本邦初完訳。
内容紹介・もくじなど
北インドの大自然を行く鋼鉄の象。冒険の旅は、大反乱の傷痕深い怨念の復讐劇へと姿を変える。血の糸で引き合う宿敵同士の運命やいかに…。『八十日間』のインドの謎、ついに解かれる!必読の傑作。
北インドの大自然を行く鋼鉄の象。冒険の旅は、大反乱の傷痕深い怨念の復讐劇へと姿を変える。血の糸で引き合う宿敵同士の運命やいかに…。『八十日間』のインドの謎、ついに解かれる!必読の傑作。
著者プロフィール
ヴェルヌ,ジュール(ヴェルヌ,ジュール)
1828年、フランス北西部の都市ナントに生まれる。二十歳でパリ上京後、代訴人だった父の跡を継ぐことを拒否し、オペレッタの台本やシャンソンを執筆する。1862年、出版者ピエール=ジュール・エッツェルと出会い、その示唆を得て書いた『気球に乗って五週間』で小説家デビューを果たす。以後、地理学をベースにした冒険小説を次々に発表。作者が1905年に没するまでに六十篇を超えたそれらの小説は、いずれもエッツェル社から刊行され、1866年以降、その挿絵版が“驚異の旅”という総タイトルの下にシリーズ化された
ヴェルヌ,ジュール(ヴェルヌ,ジュール)
1828年、フランス北西部の都市ナントに生まれる。二十歳でパリ上京後、代訴人だった父の跡を継ぐことを拒否し、オペレッタの台本やシャンソンを執筆する。1862年、出版者ピエール=ジュール・エッツェルと出会い、その示唆を得て書いた『気球に乗って五週間』で小説家デビューを果たす。以後、地理学をベースにした冒険小説を次々に発表。作者が1905年に没するまでに六十篇を超えたそれらの小説は、いずれもエッツェル社から刊行され、1866年以降、その挿絵版が“驚異の旅”という総タイトルの下にシリーズ化された
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1828年、フランス北西部の都市ナントに生まれる。二十歳でパリ上京後、代訴人だった父の跡を継ぐことを拒否し、オペレッタの台本やシャンソンを執筆する。1862年、出版者ピエール=ジュール・エッツェルと出会い、その示唆を得て書いた『気球に乗って五週間』で小説家デビューを果たす。以後、地理学をベースにした冒険小説を次々に発表。作者が1905年に没するまでに六十篇を超えたそれらの小説は、いずれもエッツェル社から刊行され、1866年以降、その挿絵版が“驚異の旅”という総タイトルの下にシリーズ化された
1828年、フランス北西部の都市ナントに生まれる。二十歳でパリ上京後、代訴人だった父の跡を継ぐことを拒否し、オペレッタの台本やシャンソンを執筆する。1862年、出版者ピエール=ジュール・エッツェルと出会い、その示唆を得て書いた『気球に乗って五週間』で小説家デビューを果たす。以後、地理学をベースにした冒険小説を次々に発表。作者が1905年に没するまでに六十篇を超えたそれらの小説は、いずれもエッツェル社から刊行され、1866年以降、その挿絵版が“驚異の旅”という総タイトルの下にシリーズ化された