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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
伊藤 比呂美(イトウ ヒロミ)
1955(昭和30)年、東京生れ。詩人、小説家。’78年、詩集『草木の空』でデビュー。’80年代の女性詩ブームをリードする。また『良いおっぱい 悪いおっぱい』等、育児エッセイ分野も開拓した。’97(平成9)年に渡米後も、熊本の両親の遠距離介護と創作活動を続け、’99年『ラニーニャ』で野間文芸新人賞、2006年『河原荒草』で高見順賞、’07年『とげ抜き新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞、翌年に紫式部文学賞、’21(令和3)年『道行きや』で熊日文学賞を受賞。’15年に早稲田大学坪内逍遙大賞、’19年に種田山頭火賞、’20年にはスウェーデンのチカダ賞を受賞した(本データは…( ) 伊藤 比呂美(イトウ ヒロミ)
1955(昭和30)年、東京生れ。詩人、小説家。’78年、詩集『草木の空』でデビュー。’80年代の女性詩ブームをリードする。また『良いおっぱい 悪いおっぱい』等、育児エッセイ分野も開拓した。’97(平成9)年に渡米後も、熊本の両親の遠距離介護と創作活動を続け、’99年『ラニーニャ』で野間文芸新人賞、2006年『河原荒草』で高見順賞、’07年『とげ抜き新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞、翌年に紫式部文学賞、’21(令和3)年『道行きや』で熊日文学賞を受賞。’15年に早稲田大学坪内逍遙大賞、’19年に種田山頭火賞、’20年にはスウェーデンのチカダ賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
カリフォルニアで夫を看取り、二十数年ぶりに日本へ愛犬と帰国。“老婆の浦島”は、週の四日は熊本で犬と河原を歩き、植物を愛でる。残りは早稲田大学で、魚類の卵のような大勢の若者と対話する。移動の日々で財布を忘れ、メガネをなくし、鍵…(続く)
カリフォルニアで夫を看取り、二十数年ぶりに日本へ愛犬と帰国。“老婆の浦島”は、週の四日は熊本で犬と河原を歩き、植物を愛でる。残りは早稲田大学で、魚類の卵のような大勢の若者と対話する。移動の日々で財布を忘れ、メガネをなくし、鍵をなくし、犬もなくしかけた…思えば家族を、あらゆるものを失って、ここに辿り着いたのだった。過ぎ去りし日を噛みしめ、果てなき漂泊人生を綴る。
もくじ情報:うらしま;鰻と犬;耳の聞こえ;粗忽長屋;燕と猫;木下ヨージ園芸百科;荒野にモノレール;むねのたが;山のからだ;パピヨンと友;「ヨーコ・オノ!」;ひつじ・はるかな・かたち;草木は成る;かがやく;河原の九郎;くずのは;オオキンケイギクの問題;途中下車をしに;Via Dolorosa;ポロネーズ、もう大丈夫;四足の靴;犬の幸せ